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【編集後記】

ウイルス感染での公演中止や延期はこの2022年に入ってもあり、苦しい状況が続きます。裏方から応援しようと、昨年12月に「関西えんげき大賞」が創られ、ウエブサイト「関西えんげきサイト」がオープンしました。AICT関西支部のメンバーも数名関わっています。現場を支えるひとつになれたらいいなと思っています。(岡田)

感染状況の好転した合間を縫って、集中的に観劇することが増えました。「この先どうなるか分からないので今のうちに観ておこう」という意識が働いているのだと思います。しかし状況を鑑みながらとはいえ、短期間に成果を残さなければならない公共劇場の自主事業等は厳しい状況にさらされています。アイホール存続問題は周知のとおりですが、批評という形でぜひとも応えていきたいと思います。(須川)

 

アングラ/小劇場演劇以降が対象となりがちなシアターアーツだが、Actでは本号にもジャンルを異にする新劇、商業演劇、上方喜劇についての劇評が寄せられた。地域色の濃い演目が並ぶのも本紙ならでは。舞台芸術の裾野の広さにあらためて目を向けたい。(竹田)

編集作業の終盤になって、ウクライナのニュースが入ってきました。AICTの対応について、トップページに改めてリンクを張りましたので、どうぞご覧ください。3年目となったコロナ禍による人的、経済的な影響が押し寄せる中、バレエダンサーが銃を持つ写真が流れ、人の営みのはかなさ、愚かさに天を仰ぎます。それでも劇場で誰かの営みに心を揺さぶられている私もいる。改めて「不要不急」の意味を考え、「急」ではないことが時間の「緩」において何かにつながることを祈ります。(上念)

Editors'
BN
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